文字と絵を「かく」こと

文字をかくことと,絵を描くことの関係は思った以上に大きいようです.
今,自分が考えている,一方がもう一方を上達させる理由をメモ.


絵が上手だと……

  • かいた字が上手な字とどこが異なるか比較する能力があるので,問題点を修正できる
  • もしくは,どのような曲線の組み合わせが美しいか分かり,かいた文字のどこを修正するとより美しく見えるかを理解し実践できる

ただ,これらは,絵が上手な人が努力すれば字が上手になるということに過ぎず,
手本や美しさの基準によっては,「上手な丸文字」などになりかねないと考えられます.


文字が上手だと……

  • 1ストロークごとの線が的確な位置,長さ,曲率で引けるため,絵を描く際に描きたい線を描ける

描きたい線になるべく近く描く能力は,最終的に描きたい線を描くまでにかかる反復回数に大きく依存するため,*1やはり,これが大きいです.
文字では普通(筆記具の大きさと比較して)長い線をかかないということを考慮に入れても,この技術は十分活かせるでしょう.
また,一発で描く必要がある状況下で1つ1つの線が美しく描けるため,全体として綺麗に見えると考えられます.

*1:描いて消してを繰り返すのではなく,まず弱く描いた後にそれのずれを補完して徐々に強く描きなおすことを想定しています.