理系ネタ

A「そういえばさ,理系ネタってあるよねー」
B「どういうの?」
A「『横断歩道がエネルギーバンドにしか見えない』とか,『携帯の機種の i が虚数単位にしか見えない』とか」
(先週土曜日,銀座線車内)

これにはかなり,違和感を感じました.言い方が下手で面白くなかったという意味ではありません.
前後の会話から,彼らは理系の大学生と思われたのですが.


何が違和感の原因だったかを考えてみたところ,
「面白さに必要な知識が,エネルギーバンドの図と,i=\sqrt{-1}と書くことが多いことだけ,つまり,理系学問を理解している必要がなく知っているだけでよい」ということに集約できます.


良い理系ネタの例を身近なところから出すと,

「調味料の『さしすせそ』って5つあって,人間の味覚って5つだからそれだけで十分じゃね?」
「待て,どれも苦味含まれてなさそうだから,線形独立じゃなさそう」
「『し・せ・そ』が方針が似てるから,どーせ,『せ』あたりが『し・そ』の線型結合で書ける.『せ』いらなくね?」
「どっちにしろ,味覚5つしかないから,世の中の調味料のうち5つだけあれば十分.」
一同:同意のそぶりをみせる.
「調味料を足すのは分かるけど引くのってどうするの」
「実際は凸結合*1あたりなんだろうなー」
「だから,無数に調味料あるのか」
「味が有界だとしても,2つ以上味覚あるから,凸包上の頂点数はいくらでも増えて,その議論できる!」

*1:この言葉はよく分からない,イメージは分かるでしょう.